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あふれ流れ出る、12月。



何かと出費が多い12月。

子の誕生日もクリスマスも12月。

年末年始も12月がかぶってる。

どんどん流れ出ていく12月。

どれだけ流れ出ているのかもすでによくわからない12月。


少年野球生活は土日が平日よりも早起きせねばならないことが多くて、それは弁当がいるからで、入団したての頃は私も5時半とかに起きてちゃんとお弁当つくって持たせてたけども、なれてきたころからは届けられる距離の場所での練習の日は朝はギリギリまで寝て、とりあえず息子を送り出し、それから弁当をつくって昼までに自転車で届ければOK!という知恵をつけ最近はほぼそのパターン。


先週はホームグラウンドで集合してそこから車でちょっと遠いグラウンドに移動しての練習試合がある日だったけども”早起き”と”長距離を自転車で往復して届ける”を天秤にかけると私は断然後者で、なので息子をとりあえず送り出しお米だけは洗って、やれやれ、とりあえず洗濯でもするかと風呂水ポンプを残り湯に入れてスイッチ入れて洗濯機に給水。この日はめちゃくちゃ寒くて昨日のお湯はもう水。私は粉石鹸をつかって洗濯しているので水ではなかなかちゃんと溶けないので横の洗面所にバケツを置いて赤い方の蛇口をひねってお湯をだす。

そこで待っとけばいいのに溜まるまでのちょっとの間別のことをし始める。そしたらスマホがなって、それは今日の野球のお当番さんのお母さんからで「あのね、グラウンドついて車降りたらそらいがバットがないって言ってるのだけど、お家にある?」とのこと、、ガーン( ̄◇ ̄;)となって玄関みるとバットがある。「ある、、、、急いで届けるわ!」と伝えて、バットもって上着着て自転車で猛スピードでそのちょっと遠いグラウンドまでめちゃくちゃ寒いなか突っ走る。

「めっちゃおこられてるやろな、、、、まあ自業自得やな、、、痛い目に合わんと忘れ物なおらんしな、、、まあでもスタメンはずされたやろな、、、そうとう凹んでるやろな、、」とか色々思いながら。

所属チームのコーチは野球の上手い下手よりも、人への感謝や挨拶や、物の大切さ、道具の大切さ、自分で自分のものをちゃんと管理できてるかに厳しくて、忘れ物へのペナルティが厳しい。すでに何度か経験済。


で、グラウンドついて電話くれたお母さんにいそいで渡したら、どうやらそらいがバットを忘れたことコーチにはまだばれてないみたいで、「こっそり渡すね♡」と言うてくれた。たすかった。ありがとう。


で、あ〜なんとかなった〜よかった〜と安心して行きとは正反対の軽い気持ちで自転車こいで帰って来て、でも弁当がまだなのでもう一回いかねばならずちょっと急いで弁当作りをはじめたのだけども、なんかのひょうしに洗面所をみて青ざめた。洗濯のために出したお湯、バケツをとうの昔にあふれだしずっと流れ出ている状態だった。風呂水ポンプは湯船のお湯はとうの昔になくなって空音だけがずーずーっとなっている。

グラウンドに行っていた時間+α、いったいどれだけの熱湯が流れ出たのか、

どれだけのガス代と水代が流れ出たのか、、、、、、12月なのに。

これは、夢か?と一瞬思う。オートマティック現実逃避。



気が滅入りそうになりながらもお弁当をつくりまた自転車でグラウンドに。今回はガス代と水道代のことで気が重い。これは何のペナルティや?日頃の節水、節電、節ガスの苦労はなんやったんや?とぐるぐる自問自答。神様仏様おてんとう様、私のどの行いがあかんかったんでしょう?という心境。

着くとみんなもうお弁当食べ始めてて、息子だけ弁当到着待ち状態。ごめん。

どうやら練習試合ではきれいな三塁線ぬけるヒットを打ったらしい。

優しい野球母たちとわいわいしゃべって、笑って、気が晴れて、熱湯垂れ流しのことは一瞬わすれたけど、家に帰ったらまた思い出して数日たった今もやっぱり気が重い。


流れ出たものが巡り巡ってまた流れ入ることを心から祈るばかりの12月。






  ストーブからあふれる猫。






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