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俳句と絵


プレバトというテレビ番組をときどきみる。芸能人が作った俳句を、俳句の先生が評価をするのだけど、この夏井先生の解説や俳句の添削がとても勉強になる。


絵画科1年生の最初の授業の課題がなぜか"Haiku"で、松尾芭蕉など日本の有名な俳句がドイツ語に訳されたものがのっている本を買わされ、"Haiku"とはなんぞや、みたいな講義があって、そのころはまだドイツ語もままならず、俳句をドイツ語に訳したらもう5.7.5違うから俳句ちゃうやん…とか、なんで絵画科で”Haiku"?とか、日本人の私がなんでドイツでドイツ語で俳句とはなんぞやの勉強してるんや?など、色々とちんぷんかんぷんでわけがわからず、その課題で最終的に自分がどんな絵を提出したのかなど何も覚えていないけど、今になってなんとなくなんで絵画科の教授が”Haiku"を課題に選んだかわかるような気がする。

いい絵といい俳句というのは、共通する何かがある。


で、この番組は夏井先生の俳句の時間とは別に、黒板アートとかスプレーアートとか色々と他の創作物の評価をするコーナーもあるのだけれど、その平面作品の評価をするコーナーが私は好きでない。

黒板やシャッターやらに芸能人達が絵を描いて、それをその分野の先生が才能なしか凡人か才能ありとジャッジするコーナーなのだけど。

とくに水彩画のコーナーのジャッジが私はとてもモヤモヤする。


この絵の色彩感覚いいやん!とか、この画面構成おもしろい!って私が思うものは、ほぼ凡人か才能なしと酷評されるのがオチ。そのあとみせられる先生のお手本は、写真をそのまま転写したような絵で、これやったら写真のままでええやんか…って私は思うのだけど、才能ありとされるものは、写真に近い絵。


別にそんなんはもうまあテレビ番組としてそうなるんやろな、とは思うしいろいろ仕方ないんやろなというのはわかるけど、それなりに視聴率はあるであろうこの番組の、才能ありかなしかの判断を鵜呑みにして、絵というもの全般の判断をするようになる人はいるやろな、ということを考えてしまったりする。そして、もし子どもたちがこれをみて、自分の絵は才能なしやな…と思ってしまったらどうすんねん…とかも勝手に心配になる。


だからテレビ観ながら「なんでこの絵が才能なしやねん!このジャッジおかしいわ!」って毒づいている。

そしたら子どもに「テレビにいちいち文句ゆうのほんまやめて!」って言われる。(笑)














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