遠近法
- Kanako Okuno
- 2020年12月31日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年11月11日
中学生の美術の授業で、モネの「オンフルールのバヴォール通り」を模写した。
遠近法の授業。実物は油絵だけども、鉛筆で模写。
ふと思いついてやってみた題材だったけども、なんかよかった。
私も描いてみたけども没頭するくらい楽しい。
モチーフも構図も熟考と試行錯誤を経て完璧に完成している絵をただただ写すのは、そりゃ楽ちんで楽しいばかり。
模写は1年生の子たちにはちょっとむずかしかったけども、2、3年生はかなりの力作を仕上げた。

モネ「オンフルールのバヴォール通り」
で、その模写のための題材を探してたときに、ゴッホの画集もみてたんだけども、
ゴッホはただひたすら一生懸命に絵を描いたんやなって、あらためてしみじみ思った。
絵を描かない言い訳も、描く理由もなくて、
ただただ描くしかなかった。
ゴッホは生きてる時には絵は売れなかったわけで、
ビンボーだけど、もう絵を描くしかなかったわけで。
なのに今は何億とかいうお金の価値だけでゴッホの絵が取引されてて、絵を描くしんどさや葛藤や辛さや、そして描く喜びと感動に興味のないおっさんら(おばやんかもしれんけど)の資産になってるっていうのが、なんかもうよくわからんことだけども。
たぶんしんどい人生だっただろうけども、ゴッホに絵があって、よかった。
ゴッホが絵が描けてよかった。
絵を描くということがゴッホの日常にあってよかった。
そう思う。
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