「最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常」
という本を図書館で借りて読んでいる。
まだ、58ページだけど。
東京藝大の絵画科の倍率って17.9倍なのらしい。
80の枠に対して、1500人が受験するということ。
大学受験最難関の一つと言われる東大理科三類(この科が何なのかすらわからんが)の倍率が4.8倍なのらしい。
まあ、もちろん、そもそも東大を受験しようという人は特別の秀才だけなのだろうし、
ふたつの倍率をくらべようもないはなしだとは思うのだけど。
でもこれって
”ちょっと普通でないひと”が多いと思われる藝大絵画科に入りたいひとがこんなにもいるということは、
この社会には”普通でない人”がたくさんいて、
普通でないことを極めたいひとの倍率が一番高いということなのではないかな?
ちがうんかな?
もし、そういうことなのだとしたら、
この社会はほんとは多様性にあふれていて、おもしろくて、可能性にみちている、ということだとおもう。
ヨーゼフ・ボイスは、
デュッセルドルフ芸術アカデミーの教授だったときに、
入学志願生を全員入学させようとして、大学ともめて、解雇されたのだけど、
ボイスが言いたかったこと、今なんとなくわかる。
藝大に入りたい学生が皆、藝大に入れたら、
そして、普通でないことを極めたい人がふえたら、
語弊があるかもだけど、究極の変人がふえたら、
もうすこし、
だれもが生きやすい世の中になるんじゃないだろか。
ちがうんかな。
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