昨日、子どもと自転車でちょっと離れた図書館に行って、
帰りに年末の日曜でごった返すホームセンターで下水修理用のパイプを買って、
1mくらいの太いパイプを自転車にくくりつけて帰ってきた。
帰ってくる途中で自転車をこぎながら、
そういえば私、サンタさんに何もらったっけなあ、ってふと思ったのだけど、
それで思い出した、赤いスキー用手袋のこと。
私が子供の頃は龍神村もひと冬に何度かはけっこうがっつり雪が積もって、
雪遊びもけっこうできた。
ふつうの手袋だと、すぐにべしょべしょになるわけで、遊びたくても手が凍えてどうしようもない。
で、私は手が凍えないであろう、いっぱい雪で遊べるであろう、あのビニールコーティングされたスキー用の手袋を、サンタさんにお願いしたのだった。
サンタさんは真っ赤なグローブみたいなしっかりした手袋を届けてくれた。
中はふわふわした白の起毛で、手をいれたときの、あったかい感触と、これで万全無敵!みたいな感じがしたのをしっかりおぼえている。
それから、多分新学期になってから、そして雪が降った日。私は、やっとこれの出番がきたぞとルンルンな気持ちで赤い手袋を学校にもっていったのだった。
私は雪の降る日まであえて手袋を使わなかった。そいう細かいところにこだわるちょっと面倒くさい性格だった。自分だけにわかるこだわりに妥協できないというところは大人になっても変わっていないな。
それで、多分、休み時間だったと思うのだけど、さあいよいよだぞ!みたいな高揚した気持ちで2階の教室から赤い手袋を大事に持って階段をおりていた私。
小学校は、正面玄関をはいったら玄関ホールがあって、熱帯魚の水槽やら、ザリガニが入ったバケツやらがあって、そこから階段が2階へ続いていたのだけど、構造的には、2階に筒抜けの玄関ホールの壁づたいに階段があって、ホールから階段の裏側が見える、という感じ。
階段の手すりは壁状ではなく、なんというか、柵のような感じで、柵の隙間は結構大きくて階段から下のホールや玄関が見えた。
その階段を私はほくほくと手袋をはめながら降りていたのだけど、なぜか、どういう拍子でそうなったのか全く不明だけど、片方の手袋が飛び跳ねるように私の手からはなれて、階段の柵の隙間から下に落ちてしまった。
あっ、とおもってとっさに手すりから下を見下ろしたのだけど、
この一瞬、私は悪い予感を感じたのを覚えている。
予感は的中。
なんと、赤い手袋は、そこにあったザリガニの入ったバケツの中に、みごとに命中していたのだった。
よく見る、直径30センチくらいの縦長の青いバケツ。
ホールは広いわけで、階段も何段もあって長いわけで、なのになのに、たまたまその瞬間に落とした手袋が、直径30センチのバケツに入るなんて‥たまたまにしては確率的に低すぎるし、今考えても不思議すぎるのだけども‥。
私は完全に( ;´Д`)←こんな状態で階段を駆け下りて、バケツのなかの手袋を救出しにいったのだけど、手袋の外がぬれてるのはもちろん、そして中にも水がちょろっと入っていた。
そして最悪なのは、ザリガニ当番か先生かは不明だけど、水替えを長らくしていないようでもうどうしようもなく臭いのだった‥。
私のショックは計り知れず、
もうどうしたらいいのかわからなくなって、でも一刻でも早くなんとかせねばとも思って、ほんとはだめだけど、学校のすぐ横にある自分の家に臭くなってしまった手袋をもって走っていって母に助けを求めたのだった。
もちろん母はすぐに洗ってくれたけど、すぐには乾かないからその日はもう使えないし、そしてほんのり臭うあの生臭さは消えなくて‥。
あのかすかな匂いは赤い手袋のイメージと一緒に脳裏に残っている。
もらってから、すぐに使えばよかったのに、あまりにももったいぶって大事にしすぎだぞ〜という天からの戒めだったのか‥?あぶないから階段降りながら手袋をはめるな〜ということなのか、とにかく謎な出来事だけど、えらくショックだったからかものすごく鮮明に思い出すことができた。
自転車をこぎながら、なぜか思い出したサンタさんにもらった赤い手袋のこと。
そして、時間をかけて選んで買って、店員さんにもうちの下水の不具合状態を説明して相談して(あげく私のしたいことが特殊すぎて、それは僕にもわかりませんって言われたけども)、そして自転車にくくりつけて帰ってきた1mの、ど太い下水管は、結局サイズ違いで、後日返品に行かねばならないことが判明。( ;´Д`)
色々の自分のおっちょこちょいと要領の悪さに、力が抜ける出来事が多いけど、
そして、よく、そんなダメな自分に落ち込んでたけど、
ブログに書くと、なぜか気が軽くなることに最近気づいた。
気持ちの消化。
思いの”昇華”。
脱力猫
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