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町の本屋さん

更新日:4月14日

(1月4日)

近所にある本屋さんが今月半ばに閉店するとさっき知った。とてもショック。


多くの町の本屋さんが経営難、というのは情報としてきいていたけど、まさか、この町の本屋さんもなくなるなんて。理由はなんなのかはわからないけれども、店長さんもご年配の方だし、店を引き継ぐ人がいないのだろうな。


この本屋さんの特別なところは、絵本のコーナーが充実していることだった。絵本だけでなくて木のおもちゃも置いてあって、いろいろなボードゲームも雑貨も置いてあって、みつろうクレヨンも置いてあって、クリスマスにはアドベントカレンダーまで並んでいた。そしてそのボードゲームや木のおもちゃで子どもが遊べる床が絨毯の広いスペースまであって、息子が小さい時にはよくここで遊ばせてもらった。


今思うと、とんでもなくありがたい本屋さんだった。

この町の多くのお母さんお父さんたちの子育ての記憶の中に、この本屋さんはあると思う。

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1月のはじめに書店閉店のことをきき、ほんとうに心からショックで、この気持ちをどうしていいかわからず何か書かねばと上まで書いたけどそのままにしていて、そしてその後本屋さんは惜しまれつつも閉店してしまったのだけど、自転車で行ける本屋さんがなくなった、ということが悲しすぎて、私は、どうしたらいいのだろう??としばし考え込んでしまった。私、本屋さんする?とかまで考えた。

で、ふと思い出したのがSNSでフォローしてるStanndardbookstore・スタンダードブックストアという本屋さんのインスタグラムに、次の店舗を探しています、というような記載があったな、ということ。


standardbookstore。20年近く前に心斎橋の地下にできた本屋さん。本屋の概念と可能性をぐんと広げたセンセーショナルな本屋さん。

今でこそ、カフェを併設して、本以外のものも置いてる本屋さんもめずらしくないけど、その先駆者のような本屋さんな気がする。心斎橋の店舗は閉店してしまったけど。


その全国に名の知れ渡った知る人ぞ知る本屋さんに私はいきなり、「近所の本屋さんがなくなってしまって、物件空いてます」というようなメッセージを勢いで送ってしまった。そしたらオーナーの中川さんが丁寧にお返事をくださった。

スペースや立地的にコンセプトとは合わなさそうだったけど、なんと、閉店した近所の書店のことをご存知で、「児童書が充実した地域にとっていい本屋だと感じた覚えがあります」と。

ほんと、そうなのです。


で、ついでに私のインスタグラムをみてくださったそうで、作品展示しませんか?とお声かけくださったのだった。

近所の本屋さんがなくなってしまったということへのショックが大きくてひとりでパニクって右往左往してたら、心斎橋PARCOで作品を展示することになった、という話。


久々に心斎橋に行ったら、外国人ばかりでただただびっくり。

心斎橋PARCO4階、丸福珈琲店横のstandardbookstoreの展示スペースで作品を展示中。

4月22日まで。














 
 
 

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