線路がちょっと高いところにある電車から、
夕方と夜の境目くらいにぼーっと外を眺めていると、
電気がつきはじめた家々やアパートやマンションの部屋が見える。
この光景を見るたびに、
私の心の奥のほうの何かが、ずんとする。
目の奥が、きゅーっとなる。
何かの記憶かもしれないし、
いつかみた映画でそんなシーンがあったのかもしれないし、
なんでなのかはわからないのだけれども。
人が生活しているということが放つ光は、
なんでこんなにも、むねにせまるのか。
なんだかんだあるけど、
みんな毎日、一生懸命生きてるんやよなあ
って、思う。
マンションやアパートが透明だったら、
というのも、よく想像する。
アート作品の構想として、めちゃくちゃおもしろいだろう。
とか。
透明じゃないから、
マンションやアパートは成り立っているのだということが、
私にはとても感慨深い。
「赤の他人同士が、あんなに密接して日々暮らしてるなんて、
すごいことじゃない!!!??」
って、熱を込めて誰かに話したことがあったけど、
あんまり、私の熱を理解してもらえなかった。
Comments